パステル画のまめ知識

パステルのいろいろ

パステルとは顔料(色の素・粉末)を最小限の糊材で固めた画材です。

おもに棒状になっているので、見た目は黒板に使用するチョークのようなイメージです。

パステルには硬さや形状によりいくつかの種類があります。
表現したいものや絵の部分によって使う種類を変えると表現の幅がグッと拡がっていくでしょう。

ソフトパステル

ソフトパステル(1枚目画像の左上)
もっとも脆く柔らかなタイプ
画面(紙面)にさらっと擦るような軽やかな表現から、こってりと描きこんでいく本格派パステル画まで使用できます。

ハードパステル(2枚目画像 カレーパステル)
ソフトパステルより糊材を少し多めに硬めに仕上げたパステル。
シャープな描き味を活かしてクロッキーに使用したりカッターやヤスリで粉末状にし指やブラシで画面(紙面)に擦りつけやわらかな表情を出すことも可能。

ハードパステル

パンパステル(1枚目画像の右下に円盤状に見えるもの)
ソフトやハードと一味違う新時代のパステル。
高品質顔料と固着剤と添加剤で作られた粉っぽさのないまるで化粧品のようなリッチでソフトな描き味が特徴。 
器(パン)に収められたアメリカ生まれのパステルです。

パンパステル

パステル色鉛筆
その名の通りパステルが色鉛筆状になったもの。
下図を大まかに描いたり、細かい部分を描き込むのに便利です。
こちらもパステル同様に脆いので取扱いはやさしく…

パステル色鉛筆

パステルはチューブ絵具のような混色は難しいため、最初から色数がある程度多い方が使いやすいでしょう。 
水彩絵具のように濡れ色⇔乾き色の違いがなく選んだそのままの色が画面にのり、その顔料の美しさが活かされる画材なのです。
但し最低限の糊材のため定着力が弱くもろいのも特徴。
描いた後はパステル専用フィキサチーフスプレー(定着剤)をかけ画面の状態を保つようにしましょう。

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